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日志


2006年1月

第4回アトリエ訪問 西本 瑛泉氏

  第4回 No2 

 

 先生が日ごろ創作活動をされる部屋が隣にあります。

暖簾を分けてその部屋に入ると3台の轆轤や色々な道具

が保管されていました。早速轆轤の実演をしていただき

ました。使用する土は大道地方から出土するもので

萩焼きにも使われるもので、床下から出されてきた

のには意外でした。最初は荒もみ、土が均一になる

ようしっかりと捏ねます。大作になると3倍、4倍の

ボリュームになり相当の力が必要です。その次に仕上げ

(捻子)もみ、中の空気を追い出し、土を緊密に

します。50から100回もみますが慣れないと

空気が入ってしまいます。

 

    土もみ3年、轆轤10年といわれるほどです。

轆     轆轤を回しながら先生の両手、指先が微妙に動いて

      いきます。しばらくすると形が出来上がってきました

      手の感覚だけで作品が形を整えてくる様子を見ていると

       轆轤10年の意味が理解できそうです。

 

       最後にこれから取り組んでみたい方にアドバイスを

まず自分に合う美のセンスを勉強していくことが重要。

 現在は材料、道具を含め、簡便に利用できる時代に

 なっているので、芸術を我々の生活に中に生かして

 ください。自分の求めていくことに一生懸命になれば

 自然と道は開けると思います。

 

                                                 <写真・原/文・森本>

 

2006年1月

第4回アトリエ訪問 西本 瑛泉氏

 

  平年より5日はやい初雪で、一面銀世界に覆われた

 朝、広島市佐伯区にある陶芸作家、 西本瑛泉先生の

  アトリエを訪問しました。

 

  先生は日展理事ほか、多くの要職についておられ

  ます。平成11年には宮中賜茶に招かれ天皇・皇后

  両陛下よりお言葉を賜わり,御会食の栄誉を受けら

  れるなど、全国的に 著名な作家で、今日はご多忙

  の中いろいろと興味のあるお話を聴くことが

  出来ました。

 

 引戸式入口を入ると、和風建築の土間をイメージ

 したスペースがあり、落ち着いた雰囲気の中に多くの

 作品が並んでいました。早速、先生にお伺い

 しました。この世界に入られたきっかけは10代の

 頃、宮本武蔵の本を読む機会があり、武蔵の剣に生

 きる道に生きる生涯にとても引かれ芸術、美術の

 世界に入って行った

 日本画からスタートし彫塑も経験する中、自然の縁で

 陶芸を学び現在に至っています。一貫したテーマは

 人間主義、平和を題材とし自然、

 観照をテーマに宇宙観を イメージしています。

     

        縄文との出会い

        ある時期、原点に立ち返ってみるべきと思ったとき、

      縄文に出会う。縄文には人間の原点を感じます。

      山河をテーマにした固有の縄文(独自)を考え、

      作品に生かしています。

 

      昨年の日展出品は

      昨年は被爆60周年でした。ひろしま復活、

      未来への復活の刻という想いの中でこの作品を制作。

      第一作を始める前に原爆当時の思いとかを感じながら

      文章を書き込み創作に入りました。5作品作成し

      出品したのは3作品目です。(写真)

      話は哲学、宗教、歴史観など幅広い分野に入り、

      あっという間に時間が過ぎていきました。

 次回は実際に轆轤を回しながらの話を致します。

 

                     <写真・原/文・森本>